大回り乗車で名鉄電車を満喫!名古屋、岐阜間を回るルートや注意点!
一般的に電車といえば、毎日の生活の足として、通勤や通学に利用される乗り物だと思います.
そんな公共交通機関として活躍する電車を、「見て楽しむ 」「乗って楽しむ」方たちが最近増えてきました。
名古屋に本拠地を構えるSKE48の松井玲奈さんも、鉄道好きの「鉄子」として有名ですね。
そんな電車を娯楽として見たり乗ったりする方たちにとって、「大回り乗車」はとても嬉しい制度だと思います。
大回り乗車って何?
大回り乗車とは、環状線になっている路線をA駅からB駅まで行く時に、B駅と反対方向の電車に乗り、わざと遠回りになるように乗る乗車方法のことです。
例えばA駅からB駅まで200円の運賃の場合、通常のルートで行く場合も、遠回りで行く場合も同じ料金で乗れるのが大回り乗車という制度なんですね。
普通に目的地に行きたい場合はそんな煩わしいことをする方はいないと思いますが、電車に乗ることを楽しむ方にとっては、この大回り乗車はとてもありがたい制度なんです。
ちなみに「大回り乗車」という名前は、もともとは一部の鉄道ファンがそう呼んでいたのが広まったもで、鉄道会社がつけた名前ではありません。
ですので職員の方に「大回り乗車」と言っても通じないこともあります。
大回り乗車の注意点!
大回り乗車は運賃制度の盲点を付いた乗車方法ではあるのですが、決してキセル(不正乗車)ではありません。
ただし、大回り乗車にはいくつかのルールがあり、それを守らなかった場合はキセル扱いになってしまいます。
大回り乗車の基本ルールは以下のとおりです。
1,同じ駅を2回通過しない
例えば先ほどの図のようにA駅からB駅に向かう場合、通常のルート方向に乗り、ぐるっと回ってA駅を再び通過してB駅まで乗るのは、同じ駅を2回通過するので大回り乗車ではありません。
その場合は全乗車区間の料金を支払う必要があります。
2、途中下車しない
大回り乗車中、停車駅のホームに降りることは出来ますが、改札口から外にでることは出来ません。
もし途中下車したくなった場合は、購入した乗車券を持って改札口で精算してください。
3、定期券による大回り乗車はダメ
大回り乗車は普通乗車券か回数券、交通系ICカードで利用することが出来ます。
定期券は指定された経路でしか乗車できませんので、それ以外の路線を使って大回り乗車をした場合はキセルになります。
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大回り乗車は、JRの「近郊区間」で可能な乗車方法ですが、愛知県の鉄道会社である名鉄(名古屋鉄道)でも大回り乗車は認められています。
名鉄の大回り乗車だけの特別ルール!
上の図は名鉄の路線図から、大回り乗車が可能な区間だけを抜粋したものです。
この中の環状線の形をしている路線をルートとして利用する場合、大回り乗車を行うことが出来ます。
ですので、ルートとしては二通り考えられますね。
1,犬山線→各務原線→名古屋本線
2、犬山線→各務原線→名古屋本線→尾西線→津島線→名古屋本線
もしこのルートをぐるっと1周した場合、1のルートが約78km、2のルートが約96kmです。※1周した場合は大回り乗車にはなりません。
ちなみに、このルートの中で大回り乗車中に特別車を利用したい場合は、別途ミューチケットを購入すれば乗車することが出来ます。
そしてここからが面白いところなのですが、名鉄の大回り乗車には他の鉄道会社にはない特別なルールがあります。
上の図を見ていただくと、犬山線と名古屋本線が交わる所の下に「名鉄名古屋」駅があるのが分かるかと思います。
拡大するとこんな感じです。
名古屋本線は名鉄名古屋駅の手前に栄生駅と東枇杷島駅があります。
先ほどの大回り乗車の注意点で「同じ駅を2回通過しない」というルールがありましたので、もし犬山線から名鉄本線に乗り換える場合、本来なら東枇杷島駅で折り返さなければルール違反になります。
しかし、東枇杷島駅は普通電車しか停車しない駅で、栄生駅は特急が停車しない駅なんですね。
そのため名鉄に限ったルールとして、東枇杷島駅と栄生駅だけは、折り返しで2回通過しても大回り乗車として認められます。
まとめ
大回り乗車はJRや名鉄など一部の鉄道会社で認められている乗車方法です。
もし都市近郊以外の路線で大回り乗車を計画される場合は、一度その路線の鉄道会社に可能かどうか確認することをオススメします。
ルールを守って正しく乗れば、大回り乗車は格安に電車を楽しめる旅になること間違いなしです。
名鉄圏内にお住まいの方で鉄道好きの方は、ぜひ一度大回り乗車でいつもより遠くまで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。